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111話 ダウンタイム

last update Date de publication: 2026-05-11 06:28:44

今まで私は幾度となく、体を美しくする為に施術を受けて来た。胸を豊胸し、二重にして。

そういった施術にはダウンタイムがあって、その間、外には出られなくなる。

完全に人に知られずにそれをやり遂げて来られたのは、ダウンタイム中は人に会わないからだ。

今までは森崎の家の人間にも知られずに部屋に籠る事は不可能だった。何故ならお母様が居たから。でも今、お母様は療養で家に居ない。普段から森崎のお父様には良く思われてなくて、通常であれば接触など無い。つまり今回のシミ取りのダウンタイムは森崎の家で過ごせるという事だ。使用人に見られたって、そんな事はどうでも良い。どうせ彼らの言う事なんて、誰も聞かないのは私自身が良く知っている。

シミ取りのダウンタイムは長くなると半月にもなる。最初の三日程はレーザーを当てた箇所にかさぶたが出来たりして、一番、人に見せられない状態だ。そしてまさに今、顔に貼ったテープの下でそれが起こっている。

手鏡でそんな顔を見ながら私は痛みに耐える。

くるみ、これを乗り越えれば私はまた美しくなるわ

そう自分に言い聞かせる。

◇◇◇

愛沢くるみはサロン・ド・オーキッドの経営や運営に関わって
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